今年度、研究室学生と実測調査を進めている岩手県奥州市の古刹・黒石寺薬師堂の追加調査を実施しました。花巻の名匠として知られる二代目・高橋勘次郎の作風もさることながら、奈良時代創建の古刹ゆえ、明治に再建されたその本堂にも前方の吹き放しや四方の化粧屋根裏天井、厨子の構成などに古代建築の意匠をモチーフとするような設計がみられます。細部彫刻の華やかさもありますますが、そうした近代和風建築独特な古代復興的な時代感覚を読み取ることができる作品と感じています。
今年度、研究室学生と実測調査を進めている岩手県奥州市の古刹・黒石寺薬師堂の追加調査を実施しました。花巻の名匠として知られる二代目・高橋勘次郎の作風もさることながら、奈良時代創建の古刹ゆえ、明治に再建されたその本堂にも前方の吹き放しや四方の化粧屋根裏天井、厨子の構成などに古代建築の意匠をモチーフとするような設計がみられます。細部彫刻の華やかさもありますますが、そうした近代和風建築独特な古代復興的な時代感覚を読み取ることができる作品と感じています。
東北工業大学 建築学部 建築学科 中村琢巳研究室(日本建築史)
〒982-8577 宮城県仙台市太白区八木山香澄町35-1