昨年度から研究室で取り組んでいる、
青森県弘前市仲町の伝建見直し調査も、
いよいよ調査の大詰めの時期です。
12月7日に青森県建築士会による、
ヘリテージマネージャー養成講習の講評会にうかがったことから、
そのまま弘前へ移動し、
現地調査に取り組みました。
仲町伝建地区は、
伝統的建造物の特定が少ないこともあり、
新しく住宅や車庫を新築する際の修景デザインが、
大きな計画上の比重を占める地域です。
積雪の状況や、
これまでの修景住宅の状況を確認しながら、
武家町の景観に調和し、
そして岩木山の眺望を保全し、
かつ現代の居住環境向上を両立する計画提案を目指しています。
とくに居住環境の向上という点では、
江戸時代の武家住宅に加えて、
明治から昭和にかけて2階建て化していく、
近代の住宅様式の変遷も重要視しています。