建築史研究室で所蔵する卒業論文は293タイトル、
1970年から47年間の調査研究成果です。
これら卒論のほとんどは、
東北各地に伝わる
町並みや歴史的建造物の実測調査を主体とする、
フィールドワークに基づくものです。
半世紀におよび蓄積された卒論には、
東北全域の歴史的町並みや建物の、
さまざまな実測図、写真、解説がこめられています。
この学術情報を整備することは、
東北の建築文化史を考える
基礎的なデータベースにもなると考えています。
それだけではなく、
とくに町並み景観図などは、
地域の歴史文化的な魅力を引き出しうる、
これからの町並みまちづくりに役立つ資料です。
少しずつですが、
このアーカイブ作業をはじめています。
まずは
GIS(地理情報システム)を活用して、
フィールドワーク対象地の
「マップづくり」から着手です。
またこのデータベース作業には、
アカデミック・インターンシップで、
研究室で研修中の
仙台城南高校生も参加しています。